「エンジニアのための文章再入門講座」を読みました。先輩社員が新人の頃に読んでいた本のようで、今の私に足りていない部分をわからせてくれるものでした。
ちなみにこれまで先輩に言われて読んだものは下記の2冊です。
概要
最も大事なビジネススキルは文章作成能力だと考える著者である芦屋 広太さんによる、文章作成のノウハウ本です。著者の主張は単純明快です。
「誰に対する」「何の目的」の文章かを考えることが重要 と語ります。
相手と目的が定まれば、相手の立場から相手が関心あるこ とを多面的に書けば良いだけ。
その基礎技術が以下の7つ。
- 確実に伝える〜論点絞り力
- 納得させる〜論理的記述力
- 一目で認知させる〜構造化力
- 理解しやすくする〜平易表現力
- 正確に伝える〜正確表現力
- 少ない文章で伝える〜短文表現力
- 感情を利用する〜感情活用力
1と2(伝えたいことを絞って最初に書く、事実と意見を分 けて書く、等)だけでも一発でわかりやすい文章になりま す。また、3(グループと階層あわせる、詳細は添付とする、 等)をすれば一目で違いがわかります。
システム開発において、ドキュメントが重要なコミュニケーションツールであることを著者の実体験を交えながら教えてくれるものです。
使えそうな場面
この本で一番活かせそうなのは上司への進捗報告だと思いました。プロジェクトの詳細に興味があるのではなく、もっと視座の高いことであるということ。
普段仕事の進捗や、プロジェクトのレビューをしてもらう時に、同僚とは違うところに興味を持ったり質問してきたりする経験が多かったです。
その際に、どのような理由でプロジェクトを進めているのか、なぜ自分がこのような意思決定をしたのかを突っ込まれない明確な理由をドキュメントに書く必要があるということです。
1番納得したこと
今回この本を読んだ中で、メンバーに対してドキュメントを共有することが1番簡単であるということ。
次に上司、その次に顧客と難易度があがるということです。
私はfreeeでGYOMUハックという仕事をしているので、同僚とも上司とも、エンドユーザーであるビジネス職の人とも関わっていかなければなりません。そのため、この本はとても良書でした。
この著者の他の本
「たった一行」で思いどおりに仕事を動かすメールの書き方・返し方
- 作者:芦屋 広太,ネクストエデュケーション
- 出版社/メーカー: インプレス
- 発売日: 2008/07/25
- メディア: 単行本
話し過ぎない技術―話を「見せる」ためのコミュニケーションスキル
- メディア: Audible版
1億出してもほしい人―どこでも通用する「7つのスキル」を身につける!
- 作者:芦屋 広太,ネクストエデュケーションシンク
- 出版社/メーカー: こう書房
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 単行本
仕事がうまくいくコミュニケーションの技術―IT教育コンサルタントが教える
- 作者:芦屋 広太,ネクストエデュケーションシンク
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/03
- メディア: 単行本